君は強い人だった






ううん





私が勝手にそうしていたのかもしれない






いじめられていた私をたすけてくれた君






矛先が君に向いたのは







君の仕業だった






泣きながら謝る私に君は




「私と話しちゃだめよ。ほら」




そう言って私に水の入ったバケツを渡したね?








「・・・できないよぉ」





泣きじゃくる私の手をつかんで




水をかぶって




「・・・寒い」




ほほ笑んだ









私は弱い     君は強い





この時勘違いをしてしまったんだ





君は平気なんだと




君は強いんだと




でも君が




空を舞った時





勘違いだったんだと










君は私のせいで