「ショウ…? ショウキンカセギって、なに?」 「ーっ!?」 橘は言葉に詰まる。サクラにかける言葉を必死に探す。 すると、 「言ってやったらどうだ?お前のような鉱石人形を捕まえ、売り払う人間だと」 橘の背後で、声がする。 「シオン!!」 紫苑は露台(テラス)の柵に寄り掛かり、開け放たれた窓から、部屋の中の橘とサクラを見据えた。 橘は思わずサクラを抱え、後ずさる。