キミが好きなのに




「取り合えずココ出よう」



橘くんに手を握られてゲームセンターを出て
歩いてる時だった。



「橘じゃん!」


前から聞こえてきた声。


声の主を見ると、同じ学校の男の子だった。


私と橘くんを交互に見ると「なんだよ。お前らデート?」、なんて問い掛けてきた。


その問いに顔が赤くなるのを感じた。