静かに降り積もる、雪の空。 明かりの消えた《スピカ》 慎が、 好きなだけ飲んで、 好きなだけ泣け、と 一人にしてくれた。 カララン 《スピカ》の扉が開く音が鳴り、 慎かと、顔も上げずに、カウンタ―で寝たフリをしていたら、 「何やってんだ、シュイ」 聞き慣れた、 愛しい声。