* 「あれ?…どうした、シュイ。随分早い出勤だな」 裏口から現れた私を見つけ、慎が声をかけてきた。 「うん、たまには開店前の準備も手伝おうと思って、」 いつもと違う、ラフなラベンダー色のニットにジーンズ姿の私は、長い髪を結い上げた。 「そりゃ助かるけど、いいのか?夜も忙しいぞ」 「いーの、斗哉は仕事でいないし、一人で部屋にいてもつまらないから」 「理由がそれかよ、」 呆れた様に、慎が呟く。 一人であの部屋にいると、 色々考えてしまいそうで… こわい