僕は君の罪になりたい

「はい、着いたよ」




家の前で降ろしてくれた成宮くんは、鍵を開けようとフラフラする私を後ろから支えてくれた。



こういう所は紳士的だよね。




鍵を開けて中に入り靴を脱ぐと、成宮くんは再び私を抱き上げてベッドに運ぶ。




「寒くない?お腹は空かない?」


「…お腹空いた」


「よし。じゃあ俺が何か作ってあげるから待ってて」




成宮くんは私の頭を撫でると、キッチンへと向かった。




優しいな、成宮くんは。



カッコよくて頭も良くて

喧嘩も強くて優しいなんて



本当完璧だなぁ。






あんな人が彼氏だったら幸せだろうな。


生徒だろうと、そんなの隠してれば分からないし…





……ん?



今、何考えてた!?




って、考えるのすら今は面倒くさい。