僕は君の罪になりたい

「はい、到着」

「秘密の場所って…ここ?」




成宮くんに連れて来られたのは

サウンドスタジオ。




「ここってバンドとか歌手目指してる人の練習の場じゃないの?……はっ!まさか!!防音設備が万全だから変な事するのに最適とか考えてるんじゃ…!?」


「なぁに、みーちゃん。そんな事考えるってことは、俺に変な事して欲しいの?」


「なワケあるか!」




はいはい、と軽くあしらわれながら成宮くんと中に入る。



スタジオの中はガラス張りの個室に仕切られていて


その中で歌ってる人や楽器を叩いている人が練習に励んでいた。




…なんでこんな所に連れて来たんだろう?



カラオケボックスと間違えてるのかな?





「はい、俺達はこの部屋ね」




成宮くんは一室の部屋のドアを開くと、中に入った。


私もつづいて入る。