由香に全部話した。 由香は何も言わずに、あたしを抱きしめてくれた。 「その由里って子、遼が何か知ってるかも。聞いてみる?」 「ううん。もう良いの」 「葵…」 「あたし分かったの。恋ってね、結ばれるだけが恋じゃないって。葉月君を好きになって良かった。楽しかったし。もうきっと前みたいに笑い合う事ないかもしれないけど、後悔なんてしてないよ」