「…あっ」

「城田さん、来てくれたんだね」

「あっ…はい…で、何の御用ですか?」

「そっ、そうだよね。いきなり呼びだしたりしてごめん。俺、3―Bの《高橋勇樹》。よろしく」

「よろしくお願いします…」

「それで言いたい事が1つあって…」

「はい、何でしょうか…もしかしてあたし、前に何か失礼でもしました…?」

「いやっ違う。俺、城田さんのこと好きなんだ。付き合ってくれないか?」

「…え?」

「付き合って欲しい」

「……え~!?!!」

「シぃ~っ…!」

「…!!」

「そんな大声出したら学校中大騒ぎになんだろ。静かにな」


その時あたしの唇は彼の手で包まれていた。


「返事はいつでもいいから。遅くまで残らせてごめん。じゃあ」

「さっ、さようなら…」


今のなに…何が起きてたの…?

夢?