「美咲!!クラスはなれちゃったよ~…」

「えぇ!!嘘っ…あたし愛希がいないと生きていけないよぉ~」

「何バカなこと言ってんのよぉ。新しく友達作ればいいじゃん!」

「うん…」

「あっ、だけど1番の親友はあたしだからね!」

「当たり前じゃん!!愛希が1番だよ!……」

「大丈夫だって!ほらほら、そんな暗い顔しないで!!いつもの美咲らしくないよ!明るく行かなきゃ!!すまいるスマイル~!!」

「そうだよね…明るく行かなきゃね…」


でもどうしよ…


あたし中学校3年間、愛希とずっと一緒だったから友達なんか1人で作った事ないよ…。


「んじゃあたしこっちだから!お互い頑張ろうね!!」

「ぅん…!!」

「じゃあまた帰りね!」


行っちゃった…


実はあたし、大の人見知り。

ちっちゃい頃から友達作ったりすんの苦手なんだ…

友達ってどうやって作っていけばいいの?ねぇ愛希、助けてよぉ~


そんなことを心の中で1人叫んでるうちにとうとう教室の前まで来てしまった。

これからどうなるんだろう。


「ふぅ~…」


新しいクラス。新しい友達。新しい生活。

何もかもが今日ここから新しく始まるんだ。


大きく深呼吸した後不安を背負いながらも、あたしは新たな1歩を踏み出した。