私の、強い決心は、亜衣先輩の存在によって、あっさりと崩れ去った。
計算外だった。
だって、吹奏楽部に、好きになる人、いると思わなかったから。
私は、亜衣先輩の全てに、胸がきゅんとした。
亜衣先輩の担当は、コントラバス。
私の中学には、コントラバスは無かった。
大会で見かける中学でも、コントラバスがる学校って、少なかったと思う。
背の高い亜衣先輩に、天井にぶつかりそうな高さのコントラバスは、すごく似合っていた。
肩にコントラバスをもたれかけさせて、まるで楽器を抱くようにして弦を弾く。
「ボン・・ボン・・・」
亜衣先輩が弦を弾く度に、コントラバスから、甘い低音が流れてくる。
中学と同様、アルトサックスの担当になった私。
サックスは、最前列のクラリネットの後方の、2列目。
合奏の座席位置になると、亜衣先輩の位置は、私の左斜め後ろだった。
合奏中は、亜衣先輩の姿が見れない。
でも、亜衣先輩のコントラバスの音、
私の耳には、他のどの楽器の音よりも、鮮明に聞こえてきた。
計算外だった。
だって、吹奏楽部に、好きになる人、いると思わなかったから。
私は、亜衣先輩の全てに、胸がきゅんとした。
亜衣先輩の担当は、コントラバス。
私の中学には、コントラバスは無かった。
大会で見かける中学でも、コントラバスがる学校って、少なかったと思う。
背の高い亜衣先輩に、天井にぶつかりそうな高さのコントラバスは、すごく似合っていた。
肩にコントラバスをもたれかけさせて、まるで楽器を抱くようにして弦を弾く。
「ボン・・ボン・・・」
亜衣先輩が弦を弾く度に、コントラバスから、甘い低音が流れてくる。
中学と同様、アルトサックスの担当になった私。
サックスは、最前列のクラリネットの後方の、2列目。
合奏の座席位置になると、亜衣先輩の位置は、私の左斜め後ろだった。
合奏中は、亜衣先輩の姿が見れない。
でも、亜衣先輩のコントラバスの音、
私の耳には、他のどの楽器の音よりも、鮮明に聞こえてきた。
