☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

 肩を怒らせポケットに手を入れ、光を上から下まで舐め回すように見て凄む彼。思いの外光が可愛かったからか、少し及び腰になって続けた。


「ああ。このジジイが人にぶつかっといて知らんぷりだったから、人の道を教えてやってるのさ」


「あら。貴方達はそうやって大勢で取り囲まないと、人に物も教えられないのかしら」


 満面の笑みを向けながら首を傾げる光。「慶実の朝日光だ」こそこそと囁き合う生徒達。リーダーらしき男は腹立たし気に返答した。


「てめえ、ちょっと顔が知れてるからってズに乗ってんじゃねえぞ?」


「あら。私のこと、ご存知なの? それは光栄だわ」


 更にニコニコして彼ににじり寄る光。