「私達に驚いたんじゃなくて?」
良く猫は、人を睨み付けて微動だにしないことがあるが、廼斗の見た猫はそれとは違っていたというのだ。
「あれは動いている途中で止まってる感じだった。そう、一時停止のボタンを押したみたいに!」
「音が聞こえなくなったのもあの辺だったから……あの場所の時間が止まったってこと? まさか!」
大きい目を更に飛び出さんばかりに開いている光。廼斗は大袈裟に腕をかかえ込むと、周りを気にしながら囁いた。
「いや、もしかしたら……俺達以外にも異能者が居るのかもしれない」
良く猫は、人を睨み付けて微動だにしないことがあるが、廼斗の見た猫はそれとは違っていたというのだ。
「あれは動いている途中で止まってる感じだった。そう、一時停止のボタンを押したみたいに!」
「音が聞こえなくなったのもあの辺だったから……あの場所の時間が止まったってこと? まさか!」
大きい目を更に飛び出さんばかりに開いている光。廼斗は大袈裟に腕をかかえ込むと、周りを気にしながら囁いた。
「いや、もしかしたら……俺達以外にも異能者が居るのかもしれない」



