☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

「私達に驚いたんじゃなくて?」


 良く猫は、人を睨み付けて微動だにしないことがあるが、廼斗の見た猫はそれとは違っていたというのだ。


「あれは動いている途中で止まってる感じだった。そう、一時停止のボタンを押したみたいに!」


「音が聞こえなくなったのもあの辺だったから……あの場所の時間が止まったってこと? まさか!」


 大きい目を更に飛び出さんばかりに開いている光。廼斗は大袈裟に腕をかかえ込むと、周りを気にしながら囁いた。


「いや、もしかしたら……俺達以外にも異能者が居るのかもしれない」