「でね? さっきの話だけど……」
「いや実はさ。俺もおかしいと思ったんだよ」
珍しく彼が話に乗ってくる。
「ほらあ。やっぱりね」
「光が言ってるの、あの川沿いの男子校ら辺での話じゃないか?」
普段廼斗は、こんな風に自分から喋ることはない。何せ『夜のように暗い』のだから。
その彼が勢い込んで話している姿を見ながら、光は微笑んでいた。
「あそこって駅からちょっと離れてるし、人通りも少ないだろ?」
廼斗は昼間有った出来事を思い返しながら確認する。
「そうね」
「光。あの男子校の前に猫が1匹居たの、気付いたか? その猫が停まって動かなかったんだ」
「いや実はさ。俺もおかしいと思ったんだよ」
珍しく彼が話に乗ってくる。
「ほらあ。やっぱりね」
「光が言ってるの、あの川沿いの男子校ら辺での話じゃないか?」
普段廼斗は、こんな風に自分から喋ることはない。何せ『夜のように暗い』のだから。
その彼が勢い込んで話している姿を見ながら、光は微笑んでいた。
「あそこって駅からちょっと離れてるし、人通りも少ないだろ?」
廼斗は昼間有った出来事を思い返しながら確認する。
「そうね」
「光。あの男子校の前に猫が1匹居たの、気付いたか? その猫が停まって動かなかったんだ」



