「ホントにごめんなさい」
「いや、真琴さん。仕方ないさ。齢もいい思いしたんだし、な」
齢はまだ腹を押さえてテーブルに突っ伏しているし、椎菜は憮然とした態度で腕を組んでいる。
「おっぱい触られてパンツまで見られたのよ? 私は!」
「だからパフェ奢ってるじゃないかああ」
「何でも金で解決出来ると思ったら大間違いなんだからっ」
齢が気を失ったお陰で、靭はようやく静香達に説明することが出来た。
「興味本意で君達の後を尾行したりしたのがいけなかったんだ。本当に済まない」
テーブルに額を擦るようにして頭を下げる靭を、柔らかく制すると静香は言う。
「まあ後は当事者に任せて、私達は今後の話をしましょう」



