☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

「先輩の言う通りにスペアキーを作っておけば、こんなことにはならなかったのに」


 椎菜はプリプリしながらブルブルと胸を揺らしている。


『ホントにこの子、胸がコンプレックスなのかしら』


 静香はじっとりと陰湿な視線で、椎菜の揺れる胸を見詰めていた。


「聞こえてますよ、先輩」


 少し油断すると静香の思いはダダ漏れしてしまう。殊に椎菜とは心のシンクロ率が高いので余計だ。


「ああごめんなさい椎菜。だって私……」


『胸が揺れた経験なんか無いんだもの』


 人に聞かれないように、最後はテレパシーで伝えた。