☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

 手を打ち、閃いた考えを提案した静香は続ける。


「私が心を読んで犯罪の芽を察知して、矢鎌さんがその芽を摘み取るのよ」


「はあ」


 静香の高まって行くテンションに反比例して、椎菜はだるそうに相槌を打つ。


「それで私は豊胸術の罪滅ぼしを、矢鎌さんは今までの贖罪を乞うのよ」


「それってえ、なんか将来の役に立つんですかあ?」


「当然でしょう! 貴女の謀略に没した人達へ、せめてもの供養になるわっ」


 静香は語気を荒げて椎菜を睨む。


「あのお……私、人を殺(アヤ)めたりまではしてないんですけどお……」


「放っておいたらそうなり兼ねないってことよ!」