☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

「あはははっ」


 頭を鞄で庇いながらまた笑顔を輝かせ、光は階段を駆け上がった。


「ああ、そうだ」


「ん? 何? ミク」


「謙譲高校だったわ」


 チームメイトのミクは漸く相手校を思い出した。


「ホントに? 廼斗に知らせないと」


 光は鞄をロッカーに放り込むと急いで教室を出ようとした。


「何よダジャレ? それにもうすぐ学活始まるわよ!」


「そっか。じゃあ後で」


 軽く舌をペロッと出して光は席に着いた。その剰りの可愛さに、男子の低いどよめきが起こったのは言うまでも無い。