☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

「畜生、また来るからなっ」


 廼斗はそう捨て台詞を吐くと慌てて真島から爪を引き抜き、飛び去った。


「ぎゃあああああっ!」


 哀れ真島は真っ青に晴れ渡った空の中に吸い込まれて行く。


「うわあっ!」


 そして汗だくになり、目覚めたそこは彼のベッドの上だった。


「……なんて夢だ」


 今思い出しても身の毛がよだつ程にリアルな夢だった。それに真島ははっきりと覚えている。


「日暮……廼斗……」


 彼はその名前をうわごとのように繰り返していた。