☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

 プシュッと音がして、廼斗の新たな爪が真島の制服に刺さる。


「痛っ!」


 今度は肩の肉を少しばかり掠めたようだ。


「おお、悪い悪い。でも落ちるよりいいだろう、ははは」


 廼斗は笑っているが、その瞳は冷ややかに真島を映している。


「聞きたい事が有る。俺達は異能の同胞を探している」


「い、いのう?」


「そうだ。『人ならざる力』を持つ同胞だ。何か心当たりはないか」


 廼斗はまた左手に力を込め、制服を裂きながら聞いた。


「わわっ! 待って下さい。今考えますからっ!」


 必死の形相で考えを巡らせる真島。廼斗は更に力を込める。


「あっ、あっ、やめて下さい。そ、そう言えば……」