「わ、解った。言うことは聞く。な、何が望みなんだ」
廼斗の左手から新たに伸びた爪が、真島の制服を突き抜けた。
「なっ!」
「お前はまだ自分の立場も解らないのか? ここはもうお前の夢じゃない。今のお前は俺の意のままなんだぞ?」
そう言って左手に力を込める。ビリビリと真島を支えている制服が裂け始めた。
「ああっ、すいません日暮さんっ。なんでもします、だから許してっ」
真島は顔面蒼白になり、自分の足元に恐る恐る視線を落とす。
「わああああっ」
そこへまた1人、同級生が空に吸い込まれて行くのが見える。彼は一瞬で蟻のように小さくなり、そして消えた。
「あわ、あわわ。助け、助けてえっ!」
廼斗の左手から新たに伸びた爪が、真島の制服を突き抜けた。
「なっ!」
「お前はまだ自分の立場も解らないのか? ここはもうお前の夢じゃない。今のお前は俺の意のままなんだぞ?」
そう言って左手に力を込める。ビリビリと真島を支えている制服が裂け始めた。
「ああっ、すいません日暮さんっ。なんでもします、だから許してっ」
真島は顔面蒼白になり、自分の足元に恐る恐る視線を落とす。
「わああああっ」
そこへまた1人、同級生が空に吸い込まれて行くのが見える。彼は一瞬で蟻のように小さくなり、そして消えた。
「あわ、あわわ。助け、助けてえっ!」



