☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

 世良は自らが振った話題にも関わらず、剰りの疾風の喰い付きように些か食傷気味だった。


「お前も名前の通りにせわしない奴だがな」


 大きく溜め息をついた世良は、そのほんの少しの間を疾風に与えてしまったことに気付いた……が、時既に遅しである。


「名前の通り。それは俺に取って誉め言葉以外の何物でも有りませんよ世良先生! 俺はこの名前に見合う男になるために誰よりも早く考え行動する術を得ました。そしてこれは文字にしないと解りませんが俺は全く会話の中に句点を挟まずに喋ることを心掛けているんで……モガモガガ」