彼は精神的な問題から、この若さでEDを患っていた。性行為を喚起させる話題は廼斗にはご法度なのだ。
「嘘よ廼斗。でもそういうのに慣れておけば、また元気になるかもと思って……ごめんなさい」
普通なら歓迎すべき光の好意を廼斗が遠ざけているのには、そんな事情が有ったのだ。
「俺は役立たずの根暗男だぜ? 光には周りにいい男が沢山居るじゃないか」
廼斗の周りが更に暗くなる。沸々と溢れ出す黒い霧が彼らの居る空間を満たしていく。
「なんかこの店、暗くない?」
「停電じゃないわよね」
他の客達がざわつき始めたのを聞き付けて光が慌てている。
「嘘よ廼斗。でもそういうのに慣れておけば、また元気になるかもと思って……ごめんなさい」
普通なら歓迎すべき光の好意を廼斗が遠ざけているのには、そんな事情が有ったのだ。
「俺は役立たずの根暗男だぜ? 光には周りにいい男が沢山居るじゃないか」
廼斗の周りが更に暗くなる。沸々と溢れ出す黒い霧が彼らの居る空間を満たしていく。
「なんかこの店、暗くない?」
「停電じゃないわよね」
他の客達がざわつき始めたのを聞き付けて光が慌てている。



