ズルズルと空になってしまったグラスを啜りながら廼斗は呟く。
「あの男子校の中に、俺達のような異能者が居たとしたら……」
「時を止めるケースなんて沢山有りそうよね」
「そうだ。学校内に居ると考える方が、確率としては高いと思う」
光は廼斗のグラスに残っていたさくらんぼを素早く奪って口に放り込んだ。
「あっ、俺の」
「じゃあどうする? 恐竜さんは今度にする?」
廼斗には取り合わず、枝の部分を器用に結んで見せる彼女。
「それが出来ると何が上手いんだったっけ」
「あの男子校の中に、俺達のような異能者が居たとしたら……」
「時を止めるケースなんて沢山有りそうよね」
「そうだ。学校内に居ると考える方が、確率としては高いと思う」
光は廼斗のグラスに残っていたさくらんぼを素早く奪って口に放り込んだ。
「あっ、俺の」
「じゃあどうする? 恐竜さんは今度にする?」
廼斗には取り合わず、枝の部分を器用に結んで見せる彼女。
「それが出来ると何が上手いんだったっけ」



