☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

「うわあああっ!」


「助けてくれえ」


「逃げろおっ!」


 彼らは口々に叫んで逃げ出した。すると繭のように光を包んでいた閃光が消え、その場に居るのは老紳士と彼女の2人だけになっていた。


「あれはお嬢さんがやったのか? なんだか解らないが、とにかく有り難う。助かったよ、お嬢さん」


 彼はまだ目をシバシバさせているが、温かな笑顔を光に向けた。


「私にも良く解らないんですが、彼らにはいいクスリになったみたいです。良かった」


 彼女も老紳士に負けない微笑みを見せる。この日、この瞬間から光のチカラは発現したのだ。