☆彡Night and day『廼斗』☆彡〜悩んでナイト〜

「なんだ? この女、光り出したぞ!」


 たちまちその光は強さを増し、正視出来ないほどの明るさで輝いている。


「なんて明るさだ、目が眩む」


 老人を取り囲んでいた生徒達は狼狽えながら、光に向かって手をかざす。


『何かしら、力がみなぎっている。後から後から湧いてくるわっ』


「眩しいっ! 暑いっ! 熱いっ! 身体が燃えそうだっ!」


「解った! もう手出しはしねえから」


 しかし彼女は自分のチカラを操る術を知らなかった。光線は衰えを見せず、光の顔は輝き続ける。


「とにかく行きなさい! 目障りよっ!」


 光が怒鳴ると、まるで太陽が落ちてきたかのように、彼女の身体が閃光で包まれた。