「眞樹さーん!」
ポンと肩に誰かの手が置かれて振り返れば。
「お、ユキじゃん。何してんの?」
「何してんのって、今日俺出てたんすよココ」
「マジ?見逃した」
「えぇ~!?なんだよー。俺ら観に来てくれたんじゃないんすか?!がっかりー」
「ワリィワリィ、今度はちゃんと観に来るからさ。な、ユキ」
苦笑いでユキの金髪頭をガシガシと乱暴に撫でてやる。まるで弟のように懐いてくるユキは昔、と言っても知り合ったのは2年前だけど、その時から変わらず人懐っこい。
どっかのアイドルみたいに中性的なその顔につられて来る女のファンもいるらしいから呆れる。
「顔のいい奴は特だねぇ」
「へ?何言ってんすか、眞樹さん」
キョトンとした顔は万人に好かれる顔だ。全くもって羨ましい。俺なんか誰からも怖がられるってのに。
「いーや別に。ていうかちょうど良かった、ユキに訊きたいことあったんだ」
「俺に?何すか?」
俺は躊躇いながらも、それを口にする。多少口元が引きつってたのは、この際どうでもいいとして。
「……華南、今どこにいる?」



