「柊子さぁ・・・」

「うん?」

「今月生理きた?」

「は!?何突然」

「いいから、来た?」

「・・・まだ・・だけど・・・」

「具合が悪いのってさぁ・・・」

遥が何を言わんとしているか。

鈍感な私でもわかる。

「・・・まさかぁ」

ちょっと半笑いで遥をみるけど

「柊子が不順なのは知ってるけど・・・」

真剣な顔で私をみる。

「・・・そんなこと・・・」

まさか。

「ないって言える?」

「だって・・・」

「避妊はちゃんとしてたって?」

コクンと小さく頷くしかできなくて。

「でも、100%じゃないよ?」

「え?」

「100%の避妊なんてありえない」

「でも・・・」

そんなことあるはず・・・ない。

って言える?

「もしかしたらって話よ。そうとは限らないけど、そうじゃないとも言えないってこと」

「・・・どうしよう。・・遥ぁ、もしそうだったら・・・」

私が混乱してることが分かったんだろう。

「ごめん。変なこと言って・・・今2時間目終わったところだから、もう1時間寝たほうがいいよ」

優しい笑顔で私を見てから保健室を出ていった。



遥が保健室を出て行ってから、横になり考えた。

・・・・遥が言おうとしてたのって・・・に、妊娠のことだよね・・・。

・・・でも、そんな事・・・。

突然突きつけられた問題に私の頭はパニック状態。

誰にどう相談したらいいのかすら分からない。



1時間横になっていたものの顔色が良くないと結局家に帰される事になり、職員室にある早退届けを提出して、遥に事情を話し、家へと向かった。