「あれ?・・・もしかして・・・柊子か?」
「うん!久しぶりだね!」
わかってくれたことが嬉しくて笑顔になる。
でも、ライ君は急に怖い顔になって
「秋仁、どういうこと?」
と。
「どうって言われてもな・・・・こういうこと」
繋いでる手をライ君の前に見せる。
「・・・なんで!?」
なにが?
ライ君怒ってる?
「・・・・柊子」
「うん?」
「秋仁はやめとけ」
ライ君の思わぬ言葉に、ビックリ。
「え・・・」
何がなんだかわからない。
だって、矢崎さんとライ君は友達だよね?
なんで「やめろ」だなんて・・・。
「柊子、これから帰るのか?」
ライ君が聞くから
「う、うん。そうだけど・・・」
矢崎さんの顔を見ながら答えた。
「俺が、送っていくから」
ライ君は私の腕を掴む。
「え?ちょっとライ君・・・」
そのライ君の腕を矢崎さんが掴む。
「何勝手なこと言ってんだ」
矢崎さんが、ちょっと怖い。
「・・・俺は柊子の兄代わりなんだよ」
・・・いつから?
すごく突っ込みたかったけど、そんな雰囲気じゃなくて。