「紳一はふたつも年下なのに、いいの?」

「そんなの全然オッケー。私的にはちょうどいいくらいよ。

彼、日に日に格好よくなるもんねえ。ただ、シスコンなのが玉に傷よね…」

「シスコン? どういう事?」

「あんたって、本当に鈍感よね。天然と言うか…」

また鈍感って言われた。そんなに私って鈍感なのかな…

「ま、優子のそういうところ、私は好きなんだけどね」

1時間目の先生が来て、話はそこで中断。

「肝心な話が出来なかったけど、後でね」

と言って、恵子は前に向き直った。

肝心な話って、何だったんだろう…?