ドタンッ…

「…っ!」


私はその勢いのまま松田を押し倒し胸ぐらを掴んだ

『もう1つ言っとく…お前が紳を侮辱する権利ねぇんだよ…次…侮辱するようなこと言ってみろ。お前の命無いとおもえ』


ミシ…

私はそう言って松田の顔のすぐ横に拳をぶつけた
「ひぃ…」

びびってんじゃねぇよ…

「これが…紅い朱雀…」
誰もが黙って見つめていた


『彼方、新こいつらを章次さんとこ連れてけ。』

「章次さんかよ…」

「苦手なんだよな…」

章次さんとはベテラン警察のおじさん
中学の頃からお世話になっている

『空と憬、泰稀は青龍の奴等を外に連れてけ。棣雅さんと彪雅さんがいる』

「分かった」

「ちょっと待てよ。葵ちゃんと説明しろよ」


『帰ったら説明する…』

「帰ったら…『まだやるべきことが残ってる』

「と言うことだ。さ!行くぞ」


何も言わない龍翡達をずるずると引っ張っていった