side生徒会室


「会長!コピー機が壊れました」

「はぁ!?この前新しく入れたばかりだろ!」

会長である憬が会員に怒鳴り付けた

「それが…」

そう言ってそばにいた空をチラッと見た

「やべっ…」

空はその事に気づき生徒会室をそろ〜っと出ようとしていた

「…新、彼方頼んだ」

「「了解♪」」

そう言って新と彼方は空を捕まえた

「うわっ!?悪かったって!!」

「ふざけんな!お前はいつもいつも…これじゃプリントが間に合わないだろ!!!」

「…すみませんでした!!!」


「あ…逃げた。」

「待て!空」

隙を見て逃げた空を新と彼方が追いかけていった

「…たく」

「お前も大変だな…」

「泰稀さん…まぁいつものことですからね…」

「そんなに急ぎのプリントなのか?」

「はい…例のやつらに…」

「あぁ…なるほどね」と泰稀は納得したように頷いた

「本当に転校して来んだな」

「まぁ…梓がお気に入りですからね」

 そんな会話をしているとドアをノックしてきた

コンコン…


「何だ?」

「転校生を連れてきました」

「入れ」

「はい」

ガチャッ…

扉が開き中に入ってきた転校生…
どいつもこいつも見たことのある奴ら…

「本当に転校してきたんだな…」

「まぁな!」

そう言って一人がニヤッと笑った

「梓は?」

もう一人が辺りをキョロキョロしながら尋ねてきた

「梓は多分屋上で寝てる」

「気楽な奴…」

更にもう一人が呟いた

「寝起き悪いから止めとけよ」

「お!どっかで聞いたフレーズ♪」

そう言って転校生全員が生徒会室を出ていった


「はぁ…先が思いやられる…」


…と頭を抱え込んだ憬だった