入院して一週間が経った 病室内はとても静かだった
まぁ…出入り禁止にしたんだけどな…

出入り禁止にした理由はけじめをつけるため…
退院したら龍翡達がいる高校には戻らずに元いた高校に転校するからだ

『…暇だな…』


そうふと思ったとき
コンコンッ…
ノックする音が聞こえた
『…どうぞ』


「よ!ガキんちょ」

元気よく入って来たのは章次さんだった


『何しに来たんですか?…章次さん』

「見舞いだ見舞!」

ほれ!と言って章次さんはフルーツの盛合せを渡してきた

『…ありがとうございます』

何か気持ち悪っ…
いつもは嫌味ばかり言ってくんのに…

「…お前が刺された後皇紀って奴が自首してきたぞ」

『…そっか。刑は重いんですか?』

「殺人未遂だが未成年だしな。まぁ…転んだ弾みって言えば一年だな」

『転んだ弾みって…章次さん!!!』

「ま!そういうことだ」


そう言ってニカッと笑うとドアへ向かった

「あ!そうそう…お前にもう1つ報告」


……――――
…――――


「…だってさ」


『そういうこともっと早く教えろよ!!!』

ドンッ…

章次さんの話を聞いたあと私は文句をいいながら走り出した…