「ふぅん。カレシ?」





「じゃないと思う………」





「珍しく弱気な発言じゃん。―――あ、そういうことは奥手なんだ?」





「違う! ただ、アタシがシュウジを尊敬してるだけ」





「尊敬ねー。まあギターが上手いのは確かだよね」





リンナは何か言いたげにワタシが貸したアンブレのCDを返した。





「わかる!? シュウジのギターソロはもうマジでヤバいよ。切ないんだけどエッジが効いててさ」





「それだったらサクリファイスのほうが―――」