次の日。





チラシに書いた時間と集合場所、お昼休みの屋上で待っていたのに誰も来なかった。





フェンスにもたれているエルさんと私。





ベンチではリンナさんがまた寝ていた。





「来ませんね」





おにぎりを食べる合間に私はため息混じりで言った。





「だね。教室のほうに来てたりするかもね」





パンかじるエルさんも元気がない感じだった。





「昨日練習しないで作り直したチラシ、配ることになりそうですね」





「残念ながらそうなりそうだね」





その時、屋上の扉が開いた。