「………シュウジ。シュウジにもらったギブソン、壊れたんだ。修理もできない」





涙をこらえながら見たシュウジの顔は悲しみ色だった。





「アタシ、シュウジのギターじゃないとダメなんだ」





一歩ずつ、アタシはシュウジに近づく。





「シュウジのギターを弾いてるアタシを、シュウジに見てもらいたいんだ」





泣いたせいでメイクが崩れてるだろうけど気にしていられない。





「エル。オレはもうギターも見たくないんだ」





シュウジに言いたいことがあるから。