笑いながら言うカエデがムリしてるのはわかっていた。





「それよりもエルのギターを何とかしないとね」





ギターが折れたことに責任を感じている。





「そうだ。学校帰りにスタジオ行ってみようよ。オーナーに頼んだら何とかなるかもしれない」





「うん。そうだね」





たとえレフティーのギターがあったとしても、それを弾ける自信はなかった。





その理由が、アタシにはよくわかるから。