「バンドは辞めない。やりたいことだから。言い換えると、みんな大好きってこと!」





顔を見合わすと恥ずかしくてワタシは走り出した。





「リンナ! アタシも大好き!」





「ウチも!」





「私も大好きです!」





そう叫んで三人も走り出す。





それからワタシ達は合宿中の家まで全力で走った。





夜はまだ暑いのに四人で一緒のベッドに入って眠った。





こんなささやかでも幸せな時間が続くようにと願いながら。