しかも誰もが憧れるような人物からの誘いだ。





ワタシの価値を証明してくれている。





「カミーユさん、せっかくですけどもう少し待っていただけませんか?」





それでも今のワタシには、





「もう少し?」





モデルと同じくらいにやりたいことができた。





「はい。せめて冬になるまで」





見上げた夏の夜空に、真っ白な月が輝いていた。