「で、何なの? バンド組みたい理由って」
「笑わないで聞いてくれますか?」
そう言いながらミクはアタシと並んですわったギブソンの入ったギターケースをちらりと見た。
「エルさん、『アンブレ』のライブよく見てましたよね?」
アンコンシャス・ブレイキング。
『アンブレ』は駅前のライブハウス『ブルー・フルール』を中心に活動するインディーズバンドで、この街で2番目に有名なロックバンドだった。
「アンタもファンだったんだ。顔に似合わずロック聞くんだね」
そして彼らは、アタシにとって神で、高校生になったらアタシが入るはずのバンドだった。
「笑わないで聞いてくれますか?」
そう言いながらミクはアタシと並んですわったギブソンの入ったギターケースをちらりと見た。
「エルさん、『アンブレ』のライブよく見てましたよね?」
アンコンシャス・ブレイキング。
『アンブレ』は駅前のライブハウス『ブルー・フルール』を中心に活動するインディーズバンドで、この街で2番目に有名なロックバンドだった。
「アンタもファンだったんだ。顔に似合わずロック聞くんだね」
そして彼らは、アタシにとって神で、高校生になったらアタシが入るはずのバンドだった。

