「―――逃げるなら、もう弾かなくていいよ。ラズルダズルリリーはワタシ達三人でやるから」
リンナはそう言ってベンチから立ち上がりアタシを見ずに歩いていく。
「エル。ギターを弾くのはシュウジのためだけだった? そうじゃないよね」
「エルさん。シュウジさんがバンドの名前にリリーって入れるように言った意味を、考えて下さい」
カエデとミクもそう言い残して屋上からいなくなった。
雲一つない空が重くアタシを押し潰してしまいそうで、それが苦しくてアタシは目を閉じた。
リンナはそう言ってベンチから立ち上がりアタシを見ずに歩いていく。
「エル。ギターを弾くのはシュウジのためだけだった? そうじゃないよね」
「エルさん。シュウジさんがバンドの名前にリリーって入れるように言った意味を、考えて下さい」
カエデとミクもそう言い残して屋上からいなくなった。
雲一つない空が重くアタシを押し潰してしまいそうで、それが苦しくてアタシは目を閉じた。

