「できあがったばかりのアンブレのデビューアルバムを一番にエルさんに聞かせたくて、雨の中バイクを走らせていたら事故に遭ってしまったんです。
ただ、エルさんに喜んでほしくて。
そんなこと言ったら、エルさんが気にして今みたいにギターを弾かなくなってしまうから」
何も言えなかった。
目に見えないシュウジの優しさは、時に残酷でじわじわとアタシを苦しめる。
「………シュウジが弾けないのに、アタシが気にもしないでギターなんて弾けないよ」
ただ、エルさんに喜んでほしくて。
そんなこと言ったら、エルさんが気にして今みたいにギターを弾かなくなってしまうから」
何も言えなかった。
目に見えないシュウジの優しさは、時に残酷でじわじわとアタシを苦しめる。
「………シュウジが弾けないのに、アタシが気にもしないでギターなんて弾けないよ」

