「それぐらい何とかなるよ。そうだよね? エル? ミクちゃんだってきっと大丈夫―――」






「何があったんだよ!? カエデ!」





静かな廊下にエルの声が響いた。





ナースステーションから看護師達がウチらを見ている。





「静かにしなよ、エル。向こうで話そう」





心配が怒りに変わってしまっているエルを鎮めたくてウチは自販機の前のイスに二人を誘った。