「………カエデさん。右手、逆に曲がってますよ………」





「ウチは平気だよ。それよりミク、どこが痛い?」





肘や膝も痛いけど、一番痛いのはお腹だった。





体を起こして見ると、スカートから血が流れている。





ああ、そういうことか。





―――もう、悩まなくて済むかもしれない。





そう思いながら私は意識を失った。