先生との恋☆Second・Story☆完結☆





「「あ」」


重なった言葉に、高橋の表情がすぐに険しくなる。

「昼休みまたズレたんだ」

「今日はまだ早く貰えた方ですよ」


見上げるあたしを逆に見下ろされる。早く貰えた方だって言っても……普通は時間通りに貰うものなんじゃないの?


不規則だらけだから仕方ないだろうけどさ。



「はぁ……まったり和んで。楽しそうですね」


ポツリ、吐き出された言葉にすぐに反応したのは聖くん。

すぐに手が離れていき、あたしの頭は軽くなった。


焦った表情で、まるで高橋が銃でも持っているかのように、打たないでのポーズで顔の横に掌を持ってくる。


「これは、心ちゃんを慰める為に……」


「慰める?」


眼鏡越しの、少しの疑問を孕んだ視線があたしの方へ。



聖くんっ…!余計なことを!


その言葉を聞いて、過保護な高橋が聞いてこないはずがない。


「何か慰めて貰わなきゃいけないようなことでもあったの?」