先生との恋☆Second・Story☆完結☆



このくらいでヤキモチを?


妬くものなの?


そういうものなの?

だって高橋も20代後半だし。


それなりにいろいろあったっておかしくないでしょ。


それこそ何もなかったって方が問題のような気がするし。……過去のことだし。


それに。


高橋が昔、


そうやって勉強勉強って頑張って医者になってくれたから、今元気な私がいるんだし。


偉そうだけど、今の高橋が出来上がるために必要な経験だったんじゃないかなって思うと別にそんな気持ちは起こらない。

……まぁ、高橋がいなくても手術なら清水先生や他の先生にされていただろうけど。


でも、あんなに嫌だとしか思っていなかった手術しても良いかなって思えたのは高橋のおかげだし。


私と会う前の高橋を知ってるんだよね…聖君は。


今の私と同じくらいの時に、高橋と楽しく過ごしてたんだよね。


「……大学っていいな」


ポツリ、と落とした言葉。聖くんの話を聞いて、良いなって羨ましくなった。


「心ちゃんも大学行きたかった?」


「この病気になってなかったら少しは考えてたかも」


何をするために行くのかとか分かんないけど。