先生との恋☆Second・Story☆完結☆




ケラケラ笑いながら話す聖くん。何そのガリ勉発言。

「その子すっごく泣いてたもん。もったいないないよねーって思って。ま、確かに顔だけで性格自体はそんないい子ではなかったけど。でもさ、見た目で騙されちゃう男もいる中、あっさり振るなんてどんな奴なんだろーと思って秋に近付いたんだ」


「…で、今に至ると」


「そーそー。まさかこんなに仲良くなるとは思ってなかったけどね」


……うん。まぁ、高橋から聖くんに近付いたとは思ってなかったよね。


「じゃあ聖くんは?」

「俺?」

いきなり高橋の話題から聖くんへと向けられて、少し不意打ちだったみたい。

じいっと見ていれば困ったような顔をされたけれど喋ってくれる。

「俺は秋とは違って程よく勉強して程よく遊んでたからなー。まぁ、俺の方が2年早く卒業して働きだしたから、卒業後の2年間はあんまり詳しく知らないけど」

遠くの方を見ながら話す聖くん。

「秋、可愛い好きじゃないのかなって思ってたけど、安心した」


「へ?」

「やっぱり可愛い子好きなんじゃんね。心ちゃん、あの時秋に告白した子より全然可愛いし」