先生との恋☆Second・Story☆完結☆




「ここで食べてみたかったの!」

食べてみたかった。それだけ。

「探した?」


周りを見渡す高橋に、聞く。


「かなり探したよ。看護師さんに教えて貰って、部屋にいないし中庭にも屋上のテラスにもいなくて……ここも一応探そうと思って」

来たらいました、と高橋。


「……別に探さなくても」


「また外に抜け出したかと思って」


「今日入院したばっかでしょ?さすがに今日は無いし……」


必要なものは持ってきているし。

「今日も明日も入院中は無いですからね」


「……うるさいなぁ」


うるさい高橋、復活、だ。



「……そんな顔してもダメですよ」


不貞腐れた顔を全面に出して高橋を見れば、呆れたような困ったような顔をする。


「……僕も何か食べようかな」