「だって俺、昼から仕事だもん」

「あ…、」

そっか。

朝だっていつも通りに仕事に行っていた。


急に帰ってきたと思ったら高橋の家に連行されて…。


「朝仕事に行ったらね、秋んとこの看護師さんから秋がぶっ倒れたって聞いて。点滴してるって」

「え!?」

「それで様子見に行ってみたらこれダメだなって。ぐったりしてるしなのに大丈夫とか訳のわかんないこと言うし」


おぉ……。


「で、連れて帰ってあげた方が良いってなって俺急遽半休取ったの」


だから、昼からは普通に仕事。と、時計を見ながら言う聖くん。


「申し訳ない……」


そういう高橋は本当に申し訳なさそうで。


「本当だよ。休むことになった半休分、今度飯奢ってもらうからなー」


へらっと笑いながらそういう聖くん。


「じゃあ、後は秋の看病頼んだよ」

「ごめん」


「お前は大人しく寝とけよ?多分まだ熱上がりそうだし」


「うん」


「荷物はいつでもいいから取りにおいで」