「はい、異常なしです。良かったね、心ちゃん」


「ありがとうございます、清水先生」


「無理をしない程度にバイト頑張ってね。お大事に」


「お大事に」


検査結果を受け取って、微笑む清水先生と看護婦さんに微笑み返して診察室を後にする。



良かった。最初から異常なしとは思ってたけど。


聖くんの言っていた通り、本当に心因性だったのだろう。


高橋と仲直りしたあの日から、発作が起こることは無くなった。


聖くんは


「俺の荒療治が効いただろ?感謝しなよ」


ってすっごく誇らしげだった。


そのお礼と、しばらく泊めて貰ったお礼に聖くんにお願いされれば手料理をご試走すると言う約束をさせられてしまったけれど。



「…あ、」


「あら」


帰ろうとしていれば、すれ違った須藤先生。